豚インフルエンザ

長い間更新していなかったこのブログも豚インフルエンザの影響で家に待機するのを強いられているので更新をぼちぼちやって生きたいと思います。心配している人がいるみたいなのですが、自分は今のところ元気です。新聞報道によれば、自分の住んでいるハリスコ州は5人の感染の疑いの患者がでているそうです。毎日のように大統領演説や特番のニュースがテレビが報道されています。今までの措置としてはメキシコ全土の学校が5月6日まで休校になったのをはじめ各種イベントがかんなみ中止しているそうです。ここグアダラハラでは、映画館が閉まっているの見たほかは食堂や店などは閑散としながらも、働いている人がマスクをつけ、営業を続けています。道行く人は10人に1人ぐらいがマスクをつけているという具合です。
政府の演説によれば感染が深刻なメキシコシティーでもガソリンスタンド、銀行、病院、軍隊、警察、スパーマーケット、商店は社会インフラなので営業、活動を続けるようにするようです。政府としてはできるだけ働くのを中止して家で家族とともに待機して欲しいようです。あの右翼の大統領が珍しく、手を激しく振りながら、連帯や協力、団結の価値を語りながらこの困難を乗り越える能力がメキシコにあるんだということを熱く訴えていました。
でもそれは都合がよすぎるんじゃないかと正直思う。というのも豊富な石油資源と観光資源を持ちながら、グロテクなほど貧富の格差が激しいメキシコにおいて、日々毎日働かなければ生活を維持できない人々が大勢いるということだ。いくら政府が制限しようとしても、恐怖を抱えながら道端にものをしいて、細々と売り続けることしか選択がない人がいる。医療保険がなくて病院にいけない人がいる。(昨日政府はインフルエンザの症状のある人に対してやっと社会保険がなくても、診察料をただにすることを決めた)さまざまな災害、危機のときは決まって貧乏人に一番打撃がいく。
この社会を分断してきたのはどこのどいつだよ。大統領!
それでも人々は今日も街角にでて、淡々と生きつづけています。