大学の生活2
すいません。前回の記事でサークルが少ないと書きましたが、結構スポーツ系のサークルがありました。柔道や空手があるなど格闘技系のサークルは盛んみたいです。英会話のサークルとかもありました。グアダラハラ大学の壁はそこら中にビラやポスターが張っています。見ていて活気があり楽しいです。当然大学主催の企画も容赦なく張りまくっています。掲示板はあるにはあるんですが、当然そんなんでスペースが足りません。昔の自分の大学を見ているようで懐かしいです。
グアダラハラ大学では毎日のように、大学が企画した講演会やシンポジウムが行われています。でもその宣伝が数日前にしか行われていなくて、気づいたら終わった講演会もありました。残念。最近自分のいったのは
「メキシコと世界における選挙と社会運動、革命に関する国際シンポジウム」です。
発表内容は
「フランス革命とメキシコ革命の比較分析とラテンアメリカにおける影響」
20世紀と21世紀の社会運動と革命
「サパティスモと政治の新しい形態」
「メキシコ革命の政治形態」
「サンディカリズムとメキシコ革命」
現代の革命
「キューバ革命:21世紀の注目」
「ロペス・マヌエル・オルブラドール現象」
「2006年 AMOLの運動とビロード革命」
「韓国の社会運動:サイバースペースと街頭の狭間」
「キューバ革命とラテンアメリカにおける意味」
以下省略
と恐ろしく多彩かつ膨大な発表が行われてました。自分が面白かったのは教員がサパティスタが生み出した政治形態の意義を発表したときです。発表後、学生活動家が国家権力を握る必要性があるのではないかと食ってかかっていた場面でした。双方の応酬に迫力がありました。あと韓国での「ロウソク集会・デモ」に代表される、社会運動についての発表です。インターネットの重要性について繰り返し強調していました。東アジアの社会運動の状況がメキシコまで注目されて紹介されている状況があります。自分もメキシコの社会運動のレポートを日本に送って刺激を与えられたらと思います。
社会運動といえば、グアダラハラ大学には社会運動研究学科という学科があります。修士課程以上の学科らしいのですが、社会運動研究が学問として大きな比重を占めている状況に驚かされます。自分も次のセメスターには顔を出したいと思います。
すでに自分は歴史学部の人類学専攻の授業で「社会運動学」という授業にでています。道路封鎖の話をしてたり、潜勢力と顕在力をアントニオ・ネグリの議論をもとに展開したりしています。チンプンカンプンですが、教員の話している形相がすごくて、面白いので、毎週いくのが楽しみです。
野球サークルの勧誘ビラ
校舎の壁に無秩序に張られたビラ
「グアダラハラ大学の危機と民主主義」という野外集会を呼びかけるポスター
実際の野外集会風景。机といすとマイクロフォン、横断幕をだしている。新聞報道によると前学長は「まだ私が学長だ」と言っているらしい。
国家・社会学部の学術委員会が出しているPEMEX(メキシコ石油公社)の一部民営化・外資導入反対の横断幕。アメリカがPEMEXをおいしくいただこうとしているのを風刺している。